◆ マンション経営
● 普段、投資に関わっていらっしゃらない方は、「投資」という言葉に対して必要以上にリスクを警戒されるかも知れない。
しかし、投資にはさまざまなタイプのものがある。もちろん、マンション経営もリスクがまったくのゼロではない。マンション経営はあらゆる投資の中でも、投機的リスクの少ないマイホーム購入にも似た堅実性を持つタイプの投資だと思われる。加えて、利回りも決して悪くない。現在、日本の普通預金における平均金利は年で” 0.02% ”、大口定期で年で” 0.035% ”程度だ。例えると1億円を1年預けて金利が2万~35,000円という計算であるので、資産形成力にあまり期待はできない。そして、預金にも実は「インフレリスク」というリスクがある。金利を上回るインフレが発生した場合、預金を預け入れた時よりも実質的な価値が下がってしまう危険性だ。特に長期運用の定額貯金などでは、現在の超低金利を考えると「インフレリスク」は決して無視できない。
◆ 株に投資の場合
● 株式投資には積極的に売買を繰り返して売買益を狙う「キャピタルゲイン」と株式を長期保有して配当金による収入を狙う「インカムゲイン」という2種類の投資法がある。ご存知の通り日本企業の配当率は決して諸外国に比べて高いとは言えない。東京証券取引所のデータによれば、2013年9月の単純平均利回りは” 1.6% ” 程度となっている。マンション経営は、「資金を調達して不動産を購入する」という点ではマイホーム購入とよく似ている。もちろん、マイホーム購入にも「ローンが払いきれないリスク」というものはあり、それと同様のことがマンション経営にもいえる。ただし、マンション経営にはローンの支払原資となる家賃収入がある。だから、リスクはマイホーム購入以下と考えられる。このようにマンション経営は堅実性が高く、運用益も十分期待できる「ローリスク、ローリターン型」の投資であるということがいえる。
