①住宅ローンについて
住宅ローンとは、宅地の取得や住宅の新築・改築などの目的のために、土地と家屋を担保として銀行などから資金を借りるローンです。
平成19年3月末で公的住宅ローンの住宅金融公庫融資が廃止となり、以降「フラット35」も含め、民間住宅ローンを中心に住宅ローンを組むことが一般的になりました。
この流れを受けて、銀行など各金融機関も独自の住宅ローン商品の投入や期間限定のキャンペーンなど行なうようになり、以前のような横並びの傾向は大きく崩れてきました。
また、メガバンク(旧都市銀行)や信金中央金庫、JA(農業協同組合)が「フラット35」並みの低金利の固定金利型住宅ローンの取り扱いを行なったり、最長35年の固定金利型住宅ローンを扱うノンバンク系のローン会社が登場するなど、民間住宅ローンの種類自体も多様化が進んでいます。
さまざまな情報収集を行ない、自分にとって有利な住宅ローンをしっかり比較検討してから、住宅ローンの融資先を決定しましょう。
②ローン一本化って?
ローンの一本化とは、いくつかのキャッシング会社に借金のある人が、銀行などと交渉して、一つのローンにまとめることをいいます。おまとめローンなどで知られています。
例えば複数の金融会社の多重債務に悩む人たちが、銀行などの金融機関に相談を持ちかけ返済計画を検討し、きちんとした返済案の提示のもとに融資を受けます。そして一括で複数の会社に借金を返し、後にその融資を受けた金融機関に借金を返済していくという制度です。
具体例をあげると、A社に50万、B社に30万、C社に20万の借金がある場合、D銀行から100万円の融資を受け、A、B、Cの3社にまとめて返済します。そうしてD銀行に100万円を計画的に返済していくという形をとります。
③住宅ローンでローン一本化が可能でしょうか
まず、候補としている住宅ローンの金融機関のホームページなどの説明書のなかの、“資金使途”に注目しましょう。
資金使途と認められるものでなければ、住宅ローンを借りることができません。申し込みや審査の際に、契約書や見積書を提出する必要があり、資金使途以外の借入は不可能となります。
■フラット35のケース
申し込みされたご本人またはご親族がお住まいになるための新築住宅の建設や購入資金あるいは中古住宅の購入資金などは資金使途として認められ、一本化の可能性はあります。
■みずほ銀行のケース
本人が住む為の土地や住宅の購入、住宅の新築や増築や改築、底地を買い取るための資金、火災保険料、保証会社手数料、保証料、仲介手数料、担保関連費用、引越費用、修繕積立金、リフォーム費用、付帯工事費用、管理準備金、水道加入金などが資金使途と認められ一本化の可能性はあります。
■三菱東京UFJ銀行の場合
ご自身がお住まいになる為の住宅の建築や購入や増改築資金、住宅ローンの借替資金や借り替えに伴う諸費用など。住み替えの際の既存住宅売却に伴う既存住宅ローンの返済資金などが資金使途となり、一本化の可能性はあります。
いくつかのカードで500万ほどの借入であれば住宅ローンで一本化することは可能と思われます。
