◆不動産とは
●不動産における財産と資産運用に関する説明をする前に、不動産そのものの説明からしていく必要があります。
まずは、不動産はどういうものなのかについて説明していきましょう。
●不動産とは、民法86条により土地とその定着物、つまり建物などであることが定義されています。
不動産について代表的なものを挙げるならば、それは土地と云っても過言ではありません。個数については、土地登記簿における表題部分の分岐線により定められており、帳簿上の区分=土地の個数基準と云う図式に当てはまります。
ちなみに個数の単位は「筆」として計算されます。
●土地も不動産ならば、定着物も不動産です。例えば樹木や岩。これらも不動産と云う定義になりますし、建物があるならばそれも不動産として定義されます。極端な話をしますが、温泉がその土地にあるならばこれも不動産として計算する事が出来るからです。
したがって、民法では土地と建物は別の不動産としてカウントされ、また、取引をするとしても土地と建物は別として扱われるからです。土地と建物をひとくくりとして計算は、まずないものと思って頂ければいいでしょう。
つまり、不動産は土地と建物が別個になって取り扱われているからです。
◆財産と資産運営の不動産
●もし仮に、一戸建て住宅そのものを見てみましょう。一戸建て住宅そのものは財産として扱われますので、もし主人が亡くなったとしても、その後の遺産相続で一戸建てそのものがどう扱われているのかを見てみましょう。
一戸建て住宅やその土地は、土地と建物として分けた場合でも、これは財産としてカウントされているからです。残された家族に相続して、将来的にも長く使えるようにしようという事でしょう。財産として残すことも一つの答えですし、他の資産と比べてみても長期的に見て有利な財産として扱われるからです。
住宅そのもの築年数が長ければ長いほど、その価値は下がってしまいますが、それでも下がりにくいのが土地です。
建物の価値が0となった場合でも、まとまった値で残るのが土地の価格です。従って、相続したとしても土地価格が大きく左右されるからです。
資産運営するとしても、残された家族へ残すのも一つの手でしょう。しかしその土地をマンションやアパートとして活用しない手はないのかとお思いの方がいらっしゃるでしょう。マンションやアパートの場合は第三者から家賃を徴収しているようなものですし、これも一つの資産運営になります。
●つまり、土地そのものに利益を作らせてしまう(要するに、土地そのものにお仕事をさせる)わけです。マンションやアパートもこれになりますし、家賃収入で成り立っているようなものなのです。駐車場としての活用も資産運営そのものですし、契約料そのものが利益として成り立っています。所有者が亡くなったとしても、マンションやアパートは黙って収益を生みますので建物自体が仕事をすることになります。
管理者を残された家族にしたとしましょう。マンションやアパート、それに駐車場などと云った利益を生む土地を持たせておくと、一つの財産として成り立つでしょうし、れっきとした資産運用となるからです。
