◆ マンション経営のメリットを考える
●マンション経営とは、マンションを購入して、それを第三者に賃貸する事によって毎月安定した家賃収入を得ていく事です。メリットを以下に挙げていきます。
・リスクの少ない資産運用ができる
低金利でローンを組めば、当然のことながら返済総額は少なくてすみます。もし物価が上昇しても、家賃もアップし物価変動の影響を受けません。さらに不動産価値の上昇分が現金や預貯金の目減り分をフォローしてくれます。
・分散投資でペイオフ対策になる
ペイオフ対策として預貯金を分散する傾向がありますが、不動産投資も有効な手段であることは間違いありません。
・老後の年金になる
「公的年金」の不確実性に不安を感じる現在、定期的な「家賃収入」は、退職後の心強い「私的年金」になります。
・生命保険になる
ローンを組む際に加入する団体信用生命保険は、万が一の場合、「遺族年金」としての役割を果たしてくれます。
・節税対策になる
不動産投資をした場合、必要経費を確定申告することにより、所得税や住民税の還付を受けられます。また、相続税対策としても効果大です。
●等々のメリットがありますが、空室のリスク、家賃下落のリスク、金利上昇のリスク、建物や設備の老朽化リスク、自然災害(地震や火災など)のリスク、換金性の低さのリスク、家賃滞納のリスクなどのデメリットもあるので、マンション経営を行なうには慎重な検討が必要でしょう。
◆組合と規約
●マンションの所有者の全員が組合員となります。マンション購入やその相続などで所有権を取得した時点で組合員となります。しかし売却等をしてマンションの所有権が無くなると、その時点で組合員としての資格も失います。マンションの所有者である間は、管理組合を脱退することは認められず、規約に従うことになります。
●マンション組合員は、総会に出席して意見を述べたり決議に加わる権利があります。その一方、マンションの敷地・建物・設備の維持、共同生活のルールを守るために、規約や細則、総会で決められた事項を守る義務が発生します。また、家族など同居する人や、賃借人などにも規約や細則などを守る義務があります。
また、管理費、修繕積立金や大規模修繕工事の実施にあたって、総会など規約で定められた負担金を納めることも組合員の大切な義務の一つです。
