◆　奨学金

●　最も一般的な日本学生支援機構（JASSO）のそれは、返済の必要がある「貸与奨学金」。卒業後の就職難などで、奨学金の返済に窮する若者の増加がニュースになっています。　そこで注目したいのが、返済義務のない「給付奨学金」だ。最近は多くの大学が、各大学独自の給付奨学金制度を用意。また、各種の民間団体や地方自治体が提供するものも数多くあります。
　

●　企業などの民間団体も、さまざまな給付奨学金を提供している。給付内容が充実しているものの筆頭は、JT（日本たばこ産業）奨学財団が運営する「JT国内大学奨学金」でしょう。

同奨学金では指定の高校（各都道府県の上位公立進学校）から、やはり指定の国公立大学に進学する学生を対象に、まず受験費用として一時金30万円を支給。合格すると、学校納付金相当額（入学金相当30万円＋年額授業料54万円）と、自宅生の場合は月額5万円の奨学金が4年間（医学部や薬学部などに進学した場合は6年間）支払われる。さらに親元を離れて下宿する場合は、月々の奨学金が10万～12万円にアップし、30万円の入学一時金も追加されます。

●　選考は各高校最大1人ずつの学校推薦を経たうえで、書類と面接で行われます。支給を受ける学生は最大40人程度。受給生に選ばれた後に受験に失敗しても、翌年合格すれば予定通り支給を受けられます。在籍高校や志望校などの条件が合えば、ぜひ狙ってみたい奨学金です。在籍する高校が指定外の場合は、指定国公立大に入学してから「大学推薦枠」に申請することもできます。

◆　返済

●　若者の雇用情勢の悪化が問題なっています。皆が正社員として就職し、年功序列で賃金が上がっていった時代には、返済が比較的スムーズに行われたため問題とされなかったでしょう。しかし、低賃金での非正規労働の広がりや、正社員でも賃金上昇が望めない人も増えた中、返済が難しくなってきました。

◆　奨学金借金返済の一本化はできるか？

●　複数のローンを抱え込んでしまい返済が厳しくなったと感じた時には、いくつかの方法でこのローンそのものを何とか解決していくことができます。

まず最も多くの人が考える方法としては複数のローンを一つにまとめるという方法になりますが、このようなおまとめローンというのは今現在借りているローンを含めて新しくローンを一本化する会社での審査に通過しなければなりません。

そのためには収入が安定しているのはもちろんですが、今現在の借金を返しながらでもある程度余裕のある状態でなければ審査に通過することは難しいので、必ずしも全ての人がおまとめローンで複数のローンを一つにまとめられるわけではありません。

●　このように奨学金を申請したことで、社会人になってその返済に苦しんでいる人が数多くいます。奨学金を申請する前に先のことも考え、自分なら大丈夫か自己分析しましょう。