◆マンション経営で家賃収入を確保することとは?
●今、家賃という確実な収入が入ってくる、いわゆるマンション経営、すなわちワンルームマンションの運用が脚光を浴びています。
その背景には、将来の年金に対する不安と、長らく続く超低金利時代への苛立ちがあるようで、そのため多くの人が安定した資産の運用先を求めていると言われています。
●かつて「大家さん」といえば、マンション経営以外にもアパートを一棟所有するなど、地元の土地持ちの人がほとんどでした。新たに土地を購入するというのは、相当の資産家でない限り不可能でした。そこに、普通のサラリーマンでも手が届く存在としてワンルームマンションを運用するマンション経営が登場したのです。注目を集めるのは当然と言えるかもしれません。
●たしかにマンション経営は、アパート丸ごと一棟や広めのファミリーマンションと比べたら、はるかに安く手に入りますし、ワンルームマンションは他の投資先よりも有利といえるでしょう。株のように転売で儲けを考えなくても、持っていれば、家賃という地道ですが、確実な収益を生み出してくれるのです。
●マンション経営は決して気楽な稼業ではありません。しかし、それでもやはり、一度は試してみる価値のある、資産運用方法だと思います。
◆商業地の土地価格
●国土交通省は、2015年の基準となる土地価格(7月1日時点)を発表しました。その結果、東京、大阪、名古屋の3都市の平均で商業地の土地価格は3年連続の値上がりをはたし、上昇率も拡大したことが明らかになりました。
●住宅地も2年連続で上がり、地方圏全体は商業地、住宅地ともに下げ止まり傾向が強いことがわかりました。特に、地方中枢都市(札幌、仙台、広島、福岡4市)では商業地の上昇率は3・8%、住宅地は1・7%といずれも値上がりしました。
●上記3都市圏の平均は、商業地の土地価格の上昇率が2・3%と、リーマン・ショック前の2008年の上昇率(3・3%)に近づいています。低金利を背景にした不動産への投資の活発化、日本を訪れる外国人の増加などによる消費需要の高まり、オフィス賃料の改善などの結果、主に名古屋駅前や東京・表参道など中心部の一部で高い上昇率となりました。
